鵞鳥(がちょう)の加工品
フォアグラ
世界三大珍味のひとつ。「肥えた大きい肝」という意味。がちょうやかも類に多量のえさを与えて肥大させた肝臓のこと。
ガバージュと動物愛護
フォアグラをつくるためには、がちょうの肝臓を太らせなければなりません。このときに使われる飼育法が「ガバージュ(強制給餌)」です。がちょうをゲージの中に入れ、なるべく動かず寝ているだけの環境をつくり、がちょうの口には細長い管を入れ、餌のとうもろこしをポンプで食道へ流し込みます。こうすることで、肝臓がどんどん肥大していきます。動物愛護の観点から批判も増えていますが、おいしいフォアグラのためには、太った肝臓が欠かせなく、がちょうをただ育てるだけでは良質なフォアグラは手に入りません。おいしさと倫理を考えるひとつのきっかけかもしれませんね。