「なりちゃん、疲れてる・・・?」
最近よく聞かれるようになったこの言葉。困った!
なんでそんなこと言われるのか?といいますと、目の下にくっきりとできた「クマ」が原因。クマがあるだけで、ものすごく老けた顔になりますよね。
クマ対策、睡眠時間をたっぷりとればいいなんて思っていませんか?
・・・過去の私がそうです。笑
目の下のクマと栄養学なんて関係ないのでは?と思われがちですが、まぁ人体の一部なので、食事が結構関係してくるのですね。
今日はそんな目の下のクマはどうしたらいいのか?について栄養学的な視点でみていきたいと思います!!!さぁいってみよう!(なんだ、このテンションw)
クマ(隈)とは?
目のクマ(隈)とは、目の周りが黒ずんでいる状態を指します。由来としては、歌舞伎の「隈取」からきています。
大きく分けると青クマ、茶クマ、黒クマの3種類に分類されます。
クマ(隈)の見分け方
クマの見分け方は、写真のように目尻を軽く引っ張ることで、確認することができます。
青隈
目の下が青黒く見えるのが、青隈の特徴です。目尻を引っ張るとクマは動かず、皮膚のみが引っ張られる状態です。
茶隈
目の下が茶色くくすんで見えるのが、茶隈の特徴。目尻を引っ張ると、皮膚とともにクマの位置が動きます。
黒隈
目の下にくぼみが出来、その影がクマのように見えているのが、黒隈の特徴。目尻を引っ張ると、クマ自体が消えます。
ご自身のクマ(隈)はどれかを見極めた上で、次に読み進めていってください〜。
青隈
青隈の原因となる生活習慣
- 寝不足
- 身体の冷え
- 長時間のPC業務
- スマートフォンの使いすぎ
- 眼精疲労
- ストレス
なぜ、青隈の症状が出るのか?
目の下の皮膚はとても薄く(0.6mm)、上記のような生活習慣を行なっていると、目の周りに通っている毛細血管の血流が滞ってしまい、青隈になります。
どのようにしたら、青隈が解消できるのか?
- ホットタオルやホットアイマスクなどで、目の周りを温める
- 身体を冷やさないようにする(温かい食事、飲み物など)
- お風呂はシャワーではなく、湯船につかる
- 一時的に隠したい場合は、オレンジ系のコンシーラーを活用する
青隈と栄養学
青隈の解消に効果的なのは、血流を促す食事になります。血流を促す食事とは、
- 血をつくる働きをする:鉄分、葉酸、ビタミンC など
- 血の流れをよくする :ビタミンD、ビタミンB12 など
を多く含む食事になります。血流を促す食事は、青隈に対してだけでなく、貧血予防にも効果的です。
食事のポイント
- 食事で身体を冷やさない:冷たい飲み物や食事は身体を冷やす原因となり、青隈を助長します。
- とにかく鉄分をたっぷり摂る:血液循環が滞ると青隈がひどくなります。鉄分を積極的に摂取しましょう。
- こまめな水分補給:水分が不足すると、血流は悪くなります。温かい飲み物などをこまめに摂取するようにしてください。
食材選びのヒント
血流を促す食事をつくるには、どのような食材がよいか?について紹介していきます。
-
- ほうれん草:造血作用を持つ鉄分や葉酸に加えて、ビタミンB群、ビタミンCも豊富。
- アスパラガス:鉄分に加えてビタミンB群、葉酸が豊富。
- ひじき:鉄分が豊富に含まれています。
- レバー:鉄分が豊富に含まれています。
- あさり:赤血球を作り出し血流をサポートするビタミンB12が多く含まれます。
- ナッツ類:アーモンドやくるみ、カシューナッツなど血行不良を予防・緩和するビタミンEが豊富に含まれます。
- 他にも、卵、味噌、鶏肉、牛肉、かぼちゃ、ブロッコリーなども効果的です。
茶隈
茶隈の原因となる生活習慣
- メイク落としの時に、力を入れすぎてしまう人
- 目をよく擦る人(花粉症、アレルギーなど)
- 日光をよく浴びる人
なぜ、茶隈の症状が出るのか?
茶隈は、皮膚への刺激(目をこする、メイク、洗顔等)による色素沈着(メラニン色素)やシミによるものです。しっかり睡眠をとっているのにも関わらずクマが消えない場合も、茶隈を疑った方が良いです。
どのようにしたら、茶隈が解消できるのか?
- 保湿:茶隈の解消には皮膚を新しいものに生まれ変わらせる「ターンオーバー」が必要であり、保湿をすることで、ターンオーバーを促すことができます。
- ビタミンC:ビタミンCを積極的に摂取したり、含まれている美容液などを使用することでターンオーバーを促すことができます。
- 紫外線対策:日焼け止めを用いることで新しく生成されるメラニンを抑制することができます。
- 一時的に隠したい場合は、イエローやゴールド系のコンシーラーが有効です。SPF入りのコンシーラーなど活用すると紫外線対策にも効果的です。
茶隈と栄養学
茶隈の解消に効果的なのは、美肌を後押しする食事になります。美肌を後押しする食事とは、
- 肌のターンオーバーを促す:ビタミンC
を多く含む食事となります。クマだけでなく、肌全体のくすみやしわにも効果的です。
食事のポイント
- ビタミンCを継続的に摂取する:ビタミンCは水溶性のビタミンであり、毎日体外へ排出されます。1回にたくさん摂れば大丈夫という栄養素ではなく、こまめに継続的に摂取することで効果を発揮します。ビタミンCは果物や野菜など気軽に摂取できるものも多いため、朝食やおやつなど日頃の食習慣になるよう取り入れてみてください。
食材選びのヒント
美肌を後押しする食事をつくるには、どのような食材がよいか?について紹介していきます。
- ブロッコリー:ビタミンCをはじめとしたビタミン類が豊富
- スプラウト:ビタミン豊富
- ピーマン:ビタミンEなど抗酸化作用をもつ成分も豊富
- パプリカ:実はピーマンより、ビタミン豊富
- いちご:洗うだけなので、料理しない人におすすめ
- レモン:スライスしておけば、紅茶や料理などに気軽に使えます。
黒隈
黒隈の原因となる生活習慣
- 加齢による肌のコラーゲン不足
- 目の周りの筋肉の衰え
- 甘いものがすき
- 塩分が多い食事
- お酒をたくさん飲む
なぜ、黒隈の症状が出るのか?
加齢によって、目の周りの筋肉が衰えたりすることで、皮膚のたるむことで、皮膚の影が生まれ黒っぽくみえる状態を黒隈と呼びます。
どのようにしたら、黒隈が解消できるのか?
- 目の周りの筋肉をトレーニング・マッサージする
- セラミドやコラーゲンの生成を促進する化粧品での保湿ケアをする
- 紫外線対策
- 一時的に隠したい場合は、ベージュ、ピンク系コンシーラーを使う
黒隈と栄養学
黒隈の解消に効果的なのは、お肌の代謝を上げる食事になります。お肌の代謝を上げる食事とは、
- お肌をつくる:たんぱく質
- コラーゲンの生成を助ける:ビタミンC
- 血行を促進し、代謝機能をサポートする:ビタミンE
- 身体に溜まった老廃物を出す:カリウム
を多く含む食事になります。
食事のポイント
- 大豆製品でたんぱく質を:肌をつくるたんぱく質を摂ることが大切です。歳を重ねると、油っぽいものは食べにくくなりますが、納豆、豆腐などの大豆製品は取り入れやすくおすすめです。
- 果物・野菜をたっぷりと:肌を活性化させるにはビタミン類が必要になります。
食材選びのヒント
美肌を後押しする食事をつくるには、どのような食材がよいか?について紹介していきます。
- アボカド:ビタミンC・B2・E、カリウム
- 大豆製品:たんぱく質豊富
- きのこ類:しめじやエリンギなどカリウムが豊富
- バナナ:カリウム豊富
- トマト:加熱調理がおすすめ
他にも、里芋、小松菜なども効果的です。
もしも、クマ(隈)が消えない時には?
もしも対策をしてもクマがなかなか消えない場合は、これらの疾患が影響している可能性があります。
- 鉄欠乏性貧血:鉄分が不足すると、血液の流れが悪くなり、青クマを助長します。
- 肝臓病:体内の老廃物を排泄できないと、血液循環が滞り、青クマを誘発させます。
- うつ病:うつから来る睡眠不足や自律神経の不調から青クマ、茶クマを誘発させる原因になります。
- バセドウ病:甲状腺ホルモンが多量に分泌される疾患で、頻脈、甲状腺が腫れる、眼球が突出するなどの症状があります。黒クマの原因にもなります。
まとめ
クマときくと、食事と無縁な印象もしますが、食事を変えると改善させることができます。コンシーラーなどで隠すことももちろん大切ですが、それは対症療法にしかなりません。身体の内側から整え、クマに悩まない明るい顔立ちにしたいですね。