「い」いもおよびでんぷん類

薩摩芋(さつまいも)の栄養学

さつまいも

薩摩芋(さつまいも)について

甘薯、唐芋ともいいます。台風、干ばつなどの気象の変化に強く、安定して収穫できます。いもの中では、糖分の含有量が多く、甘みが強いことが特徴です。

原産地

中南米

品種

紅あずま、黄金千貫、アヤムラサキなど

目安量

中1本=200g

栄養と健康

炭水化物が約30%ですが、エネルギー効率は低く、米や小麦の約30%程度になります。また、食物繊維が多く含まれています。たんぱく質は約1%、脂質は約0.2%です。

無機質はカリウムやカルシウムが多く含まれています。ビタミンは、B群、C、カロテンを多く含みます。

スポンサーリンク

選び方

βアミラーゼという酵素を含んでおり、貯蔵中にでんぷんを糖へ分解することから、収穫後の新鮮な薩摩芋より、収穫後15日程度経過したもののほうがおいしいです。

ふっくらとして皮につやがあるものが良品です。

加工品

焼き芋、ふかしいも、天ぷら、にもの、菓子類、焼酎など

 

なぜ焼き芋は甘くなる?

焼き芋やふかしいもはとても甘いのに、電子レンジで加熱するとさつまいもは甘くない・・・そんな経験ありませんか?さつまいもには、でんぷんを分解して麦芽糖にする酵素「アミラーゼ」を多く含みます。アミラーゼは、80℃以下で徐々に加熱すると甘みが出る性質があります。

そのため、電子レンジは急速に加熱するためアミラーゼが上手く働かないため、甘みが引き出されないまま、やわらかくなってしまうのです。

 

 

ABOUT ME
髙橋菜里(管理栄養士・食養家)
しょくすり運営者。食が豊かになれば人が豊かになる、人が豊かになれば社会が豊かになるを信念に、食からはじめる健康管理(=予防食学)を発信しています。「大切なひと・もの・ことを健康にするお手伝い」を仕事としており、サイト管理運用をはじめ、商品やレシピの開発、食と健康講座、講演、電子書籍、コラムの執筆など幅広く活動中。著書に「がんばらないおせち」