目次
銅(Cu)の働き
- 中枢神経維持
- 結合組織代謝
- ヘモグロビン・ヘム酵素合成
銅酵素について
銅は生体内のさまざまな酵素を活性化させる働きがあります。
セルロプラスミン
身体のなかで、銅を輸送したり、フェロキシターゼを活性化させる役割があります。このセルロプラスミンの機能異常が起こると、貧血や銅欠乏を引き起こします。
Cu,Zn-スーパーオキシドジスムターゼ
ラジカルを消去する役割を持ち、機能異常が起こると過酸化が起こります。
リシルオキシターゼ
エラスチン、コラーゲンをつくる橋渡し的な役割をもちます。機能異常が起こると、動脈管や皮膚に影響があります。
チロシナーゼ
メラニンをつくる働きがあり、機能異常が起こると脱色などの反応があります。
シトクロムオキシダーゼ
電荷移動の役割をもち、機能異常が起こると神経障害が起こります。
ドーパミンβ-ヒドロキシダーゼ
カテコールアミンを生成します。機能異常が起こると、神経障害を引き起こします。
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銅(Cu)の先天性代謝異常症
銅の先天性代謝異常症として、2つが挙げられます。
メンケス症候群
X染色体の遺伝子の変異によっておこる男性特有の銅欠乏症です。出生後すみやかに銅を静脈内に投与しないと、死に至るか、脳神経の後遺症が残るといわれています。
ウィルキンソン病
常染色体の遺伝子の変異によって起こる銅の過剰症です。肝臓や腎臓、脳に銅が蓄積し、レンズ核神経細胞変性や肝硬変を引き起こします。
銅(Cu)の欠乏症
- 貧血
- 骨異常
- 脳障害
銅(Cu)の過剰症
- 銅中毒
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銅(Cu)を多く含む食品
牡蠣、豆類、種実類