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鵞鳥(がちょう)の加工品

鵞鳥(がちょう)の加工品

フォアグラ

世界三大珍味のひとつ。「肥えた大きい肝」という意味。がちょうやかも類に多量のえさを与えて肥大させた肝臓のこと。

ガバージュと動物愛護

フォアグラをつくるためには、がちょうの肝臓を太らせなければなりません。このときに使われる飼育法が「ガバージュ(強制給餌)」です。がちょうをゲージの中に入れ、なるべく動かず寝ているだけの環境をつくり、がちょうの口には細長い管を入れ、餌のとうもろこしをポンプで食道へ流し込みます。こうすることで、肝臓がどんどん肥大していきます。動物愛護の観点から批判も増えていますが、おいしいフォアグラのためには、太った肝臓が欠かせなく、がちょうをただ育てるだけでは良質なフォアグラは手に入りません。おいしさと倫理を考えるひとつのきっかけかもしれませんね。

 

ABOUT ME
髙橋菜里(管理栄養士・食養家)
しょくすり運営者。食が豊かになれば人が豊かになる、人が豊かになれば社会が豊かになるを信念に、食からはじめる健康管理(=予防食学)を発信しています。「大切なひと・もの・ことを健康にするお手伝い」を仕事としており、サイト管理運用をはじめ、商品やレシピの開発、食と健康講座、講演、電子書籍、コラムの執筆など幅広く活動中。著書に「がんばらないおせち」