酵素や抗体をつくるたんぱく質を豊富に含むアジと、抗酸化作用をもつ玉ねぎや人参の組み合わせは、免疫力を高めるのにぴったりなメニューのひとつです。さっぱりとしたアジの南蛮漬けは、食欲が落ちがちな夏にも食べやすい一品ですね。
アジの南蛮漬けの栄養学的特徴
なんでアジの南蛮漬けがいいのか?についてお話していきたいと思います。
老化予防の救世主「アジ」
アジには酵素や抗体など免疫に関わる栄養素であるたんぱく質を多く含みます。他にも、EPAやDHAといった不飽和脂肪酸には血液をサラサラにする働きがあります。
殺菌作用&疲労回復効果の「酢」
酢は、その殺菌作用の高さから、保存食品をつくる上で重要な調味料のひとつでした。酢に含まれている酢酸やクエン酸などの有機酸は、疲労物質である乳酸を分解し、疲労回復効果があります。ただ、お酢は身体を冷やす調味料でもあるため、一度に多量に摂取するのではなく、こまめに料理に活用したり、身体を温める食材を組み合わせることがおすすめです。
「根菜」を組み合わせてビタミン補給
玉ねぎや人参といった根菜類には、身体を温める作用があり、免疫機能を活性化させるのに役立ちます。また、人参にはビタミンAの前駆物質であるβ-カロテン、玉ねぎにはビタミンCを豊富に含んでおり、たんぱく質の代謝を促したり、身体の調子を整える機能があります。
アジの南蛮漬けのレシピ
材料(2〜3人分)
- 鯵(あじ) 1尾
- 玉葱(たまねぎ) 中1/4個
- 人参(にんじん) 中1/4本
- ★酢(す) 100CC(1/2カップ)
- ★醤油(しょうゆ) 大さじ1
- ★味醂(みりん) 大さじ1
- ★鶏ガラスープの素 小さじ1
- ★砂糖 小さじ1
- ★塩 小さじ1/3
- 塩(アジの水分をとる用)小さじ1
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
つくり方
- アジはウロコ、エラ、内臓を取り除き、三枚におろします。食べやすい大きさに切り、塩をふって10分ほどおきます。
- アジを置いている間に野菜を切ります。玉ねぎは薄くスライス、人参は細めの千切りにします。
- 容器に玉ねぎ、人参をしきつめ、★の調味料を加えて、よく混ぜ合わせます。
- アジはキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取り、片栗粉を全体にまぶします。180度の油で、アジを揚げます。
- 揚がったら、③の容器にアジを漬けます。
- 30分以上おいたら、できあがりです。一晩漬けておくと、よく味がなじんで美味しく召し上がれます。
調理メモ
アジを一口大に切って揚げれば、酒のあてにも合いますし、夏場の暑いキッチンでの調理時間の短縮にもなりますよ。揚げ油がもったいないという方は、1〜2mm程度薄く油を入れて、揚げ焼きにすると無駄も少なく、つくることができます。
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