梅
小さい時は、母がよく梅干しを縁側に干していました。幼かった私は、あんなに酸っぱいものをどうしてあんな嬉しそうに作っているのかが不思議で、酸っぱい梅干しを1個食べるのが苦痛でした。年をとるとなぜかこの酸っぱさが欲しくなる時があります。クエン酸やリンゴ酸が豊富で疲労回復効果が抜群の梅は、六月の梅雨のころから徐々に出回り始めます。生食には向かない梅を梅干しにして食べる文化は日本ならではのもの。花を愛で、実を味わう。先人たちの知恵がつまった食材といえるかもしれません。
■選び方
・実がふっくらとしてハリがあるもの
■栄養
・クエン酸
・リンゴ酸
■料理
・生食には不向き
■保存
・収穫後も追熟がすすむため、早めに加工する
・冷温障害を起こすため冷蔵庫には入れない
・新聞紙に包み保存する